高速道路機構ファクトブック 2023


>> P.*104

(2)維持・管理の状況ア適切な維持、管理の実現に向けた枠組み高速道路の維持、管理については、会社と機構が役割を分担し、実施しています。会社は、道路整備特別措置法に基づき、高速道路を常時良好な状態に保つように維持、修繕、料金徴収等を行うなど、有料道路としての高速道路の維持、管理に関する役割を担い、機構は、危険物積載車両の通行の禁止又は制限、特殊車両通行許可、車両制限令違反措置命令、道路占用許可など、道路管理者権限の代行を担当しています。会社は、高速道路を良好な状態に保つために、維持、修繕等を行い、その実施状況を毎年度、機構に報告することになっています。機構は、会社から管理の実施状況について報告を受け、高速道路の管理に要する費用が何に使われているか、更には、会社が責任を持って行う管理の財源的手当てが十分に行われているかなどを実地にて確認し、必要に応じて協定変更を行うとともに、会社による管理の実施状況の情報の共有化等を図っています。イ管理コストの計画と実績令和4年度の会社の管理コストの計画と実績の対比を示します。計画値と実績値との差の主な理由は、維持修繕費については凍結防止剤の高騰等に伴う雪氷対策費用の増及び点検結果等に基づく補修費の増、管理業務費については体制強化による交通管理委託費の増、一般管理費等については事務費の減及び減価償却費の減となっております。管理コストの計画と実績(会社情報の総括)PⅢ-77修繕工事(機構が会社からその費用に係る債務を引き受けるもの)の実施維持、管理のうち道路資産の価値が増加又は使用可能期間が延長される場合は資本的支出とされ、機構が会社から債務を引き受けています。令和4年度に債務を引き受けた内容は、橋梁の耐震補強や塗替塗装、渋滞対策に向けたウ特定更新等工事(機構が会社からその費用に係る債務を引き受けるもの)の実施特定更新等工事とは、通常の修繕のみでは、致命的な損傷に発展し、通行止め等が発生エする恐れのあるものについて、大規模更新、大規模修繕を実施するものです。大規模更新とは、橋梁の架け替えや土構造物の作り替えを行い、構造全体を再整備する工事です。大規模修繕とは、損傷、腐食その他の劣化等に対して構造物全体の修繕を実施付加車線設置等となっております。修繕費(債務引受額)PⅢ-84~86する工事です。Ⅲ-2691Ⅲ道路資産の保有及び債務返済状況等(令和4年度)


<< | < | > | >>