高速道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理に要する費用の縮減を助長するための仕組みの運用の実績(平成28年度)

 機構においては、高速道路に係る国民負担の軽減を図るため、高速道路会社との協定に基づき、会社の経営努力による高速道路の新設等に要する費用の縮減を助長するための仕組みの適正な運用を図っています。
 平成28年度においては、「高速道路の新設等に要する費用の縮減に係る助成委員会」を2回開催し、25議題の認定を行いました。助成金の交付については、これまでに経営努力要件適合性を認定した案件のうち、助成金交付申請のあった14件について、助成金約4.5億円を交付しました。
 

■平成28年度における助成金の交付実績

交付先 路線名
区間
経営努力内容 助成金
交付額
東日本高速道路(株) 北海道横断自動車道
黒松内釧路線
夕張IC~占冠IC
トンネル掘削時におけるメタンガス対策の変更 224百万円
トンネル用多孔陶管における新たな設置方法の開発
トンネル照明設備における新型照明器具の開発
高規格材料を用いたトンネル支保工の開発
コストオン方式を活用した資材調達の工夫
品質管理を工夫した資材の直接調達
道東自動車道(夕張IC~占冠IC)の早期供用
東北縦貫自動車道弘前線
久喜白岡JCT
地元との協議による橋梁形式の見直し 19百万円
西日本高速道路(株) 東九州自動車道
日向IC~都農IC
橋長の短縮 156百万円
舗装路盤材に鉄鋼スラグの採用
高規格材料を用いたトンネル支保工の開発
東九州自動車道(日向IC~都農IC)の早期供用
一般国道478号
(京都縦貫自動車道)
沓掛IC~大山崎JCT
地権者との協議によるボックスカルバートの廃止 47百万円
現場打ち延長床版工法の開発
  交付件数:14件(※うち、新技術5件) 447百万円

新技術によるもの

※計数処理の関係で計は一致しない。

■高速道路の新設等に要する費用の縮減を助長するための仕組みの概要

 機構と高速道路会社が締結している協定には、会社の経営努力による高速道路の新設、改築又は修繕に関する工事に要する費用の縮減を助長するために、機構が会社に助成金を交付する制度が盛り込まれています。
 協定第14条には「会社は、その経営努力により高速道路の新設、改築又は修繕に関する工事(修繕に関する工事にあっては、あらかじめ第4条第4項の同意を得たものに限る。以下同じ。)に要する費用を縮減した場合には、機構に対し、機構法第12条第1項第8号に掲げる業務として行われる助成金の交付を申請することができる。(以下略)」と定めています。具体的には、協定に定められた工事ごとに、機構が引き受ける債務の額(実際に工事に要した費用)が助成対象基準額を下回った場合に、助成対象基準額を下回った額のうち、会社の経営努力による費用の縮減と認められるものの5割を、会社に対し助成金として交付しています。
 機構では、会社の経営努力を認定し助成金を交付するにあたって、公平性、透明性、客観性を確保する観点から、「助成金交付における経営努力要件適合性の認定に関する運用指針」を制定しています。この運用指針では、経営努力要件適合性の認定基準を規定しており、現場特有の状況に対応するための創意工夫や新たな技術の採用等による費用の縮減を助成の対象としています。
 外部の有識者で構成する「高速道路の新設等に要する費用の縮減に係る助成に関する委員会」において、同運用指針に基づき経営努力要件適合性に関する審議を行い、その結果を踏まえて助成金の交付を行っています。
 この制度を活用して高速道路の新設、改築又は修繕に関する工事に要する費用の縮減が助長されることにより、債務の返済もより一層進むことになります。

イメージ図

●高速道路の新設等に要する費用の縮減を助長するための仕組みの概要の詳細はこちらPDF【3,199KB】